現在のAさんを取り巻く運勢
お悩みの内容
「今のところは大きな問題はないのですが将来が少し不安です。私を取り巻く運勢がどうなっているか知りたいです」
1.Aさんの状況
- カップの10番 逆位置
カップの10番は大アルカナの世界のカードにも少し似ている印象があります。
愛と希望に満ちたこのカードは間違いなくhappyな世界を表していますが、世界と同じように逆位置になるとかえってそれが退屈を生むようです。
現在のAさんもまた何事もなく平和な日常に退屈さを感じているようです。
環境には恵まれているのに、何となくうまく行っている気がしないと感じているならば、無意識のうちに新しい刺激を求めているのかもしれませんね。
2.問題点
- 14番 節制
ここで登場するカードは正位置・逆位置問わず読み取ります。
Aさんの状況に横たわる問題点を示すカードは大アルカナの節制でした。どうやら、Aさんの問題に関する重要なキーワードは「人間関係」となるようです。
人間関係に不安を覚えていませんか?
物理的には何も問題ないのに、なんとなく不安になってしまう理由は、孤独を感じてしまっているか、周囲の人たちとの関係になんとなく手ごたえを感じられないからなのかもしれませんね。
3.Aさんの考え
- 9番 隠者 逆位置
隠者は内省を意味するカードです。自分を振り返るという行為は、よりよく生きる上でとても大切な行為と言えます。
ただ、いい事ばかりではありません。逆位置の隠者は、過去の思い出にばかり浸ってしまうことを意味しています。
楽しかったことや、幸せだったことなど、過ぎ去った日々をひたすら懐かしんでしまい、前に進めなくなってしまうのです。
Aさんはご自身のお悩みについて、このように感じているのかもしれません。自分の世界にこもってしまい、誰も分かってくれないと半ば諦めてしまいそうな時もあるのではないでしょうか。
4.Aさんの本音
- カップのクイーン 正位置
ここに出るカードはAさん自身もほとんど自覚していない本音の部分です。
登場したのはカップのクイーンでした。カップのクイーンは自分を保ちつつも、周囲とうまく付き合うという意味のカードです。
他人を真に理解し、寄り添いたいという気持ち。そういう才能に恵まれている人物を表しています。
Aさんは本心からそういう存在に憧れているようです。そういう人間になりたいか、もしくはなれているかのどちらかでしょう。
5.過去
- カップの5番 正位置
カップの5番を表す言葉は、覆水盆に返らずです。
こぼれた水を悔やんでも意味はありません。しかし、そうはいっても悲しみに暮れる瞬間というものはどうしてもあるものです。
Aさんも少し前まで、そんな気持ちに打ちひしがれていたようです。その余韻が今のAさんの心境にも影響しているのかもしれませんね。
6.未来
- カップの4番 逆位置
カップの4番に描かれている人物は、現状に飽きてしまい、このままでいいのか悶々としています。
それが逆位置になっているということは、Aさんは間もなく現状打破のために動き出すのかもしれません。
その前触れが今のお悩みなのでしょう。
7.Aさんの立場
- コインの2番 逆位置
コインの2番は臨機応変な態度を表しますが、それが逆位置になっているということは、周囲の状況に四苦八苦しているという意味でもあります。
物理的にではなく、おそらく精神的になのでしょう。周囲から見ればそつなくこなせているように見えても、Aさん自身の納得からは遠いのかもしれません。
8.Aさんの周囲
- ソードの6番 正位置
ソードの6番は次の目的地へ向かう様子が描かれています。
ここに出るカードは協力者がいるかどうかの意味でもありますが、どうやら今のAさんの周囲には、同じような境遇であったり、同じような目標をもっていたりする仲間の存在がちらついています。
もう少し勇気を持てば、彼らと一緒にお悩み解決に至れるかもしれません。
9.Aさんの願望
- 5番 教皇 正位置
大アルカナの教皇は秩序を意味します。
秩序は時に人に生きづらさを与えてしまうこともありますが、基本的には平穏無事に暮らすために大切なものです。
Aさんが求めているものも、この秩序でしょう。何の心配もない状況を、誰かと一緒に暮らせたら、と願っているようです。
10.最終予想
- ソードの2番 正位置
ソードの2番に描かれている目隠しの人物は、まさに葛藤しています。
複数の選択肢の前にいたり、本音と建前の前にいたりして、静かに悩んでいる状況のようです。
しかし、このカードが正位置になっている場合、心は穏やかな状況でもあります。
Aさんもまた最終的には心の落ち着きを取り戻すことが出来て、悩みもすっと消えていくという暗示が出ています。
慌てることはありません。心を落ち着けながら、今は周囲の状況をありのままに受け止めてみましょう。