「1番 奇術師」について

カードのデータ

• 1番　奇術師
• 大アルカナ
• 「創造力」「才能」「スタートライン」など

創造する力を示すカードです。

タロットカードを一つの物語で捉えるならば、このカードは物語が具体的に始動する1章にあたると思われます。スタート前の準備が愚者であり、スタートラインに立っているのがこのカードという感じです。

大抵の場合、ここには手品師や魔法使いのような人物が描かれています。彼の前に置かれているのは四元素を象徴する「ワンド」「コイン」「ソード」「カップ」でしょう。小アルカナのスート（マーク）でもあるこれらを使って、これから何かを生み出そうとしている図です。

正位置の場合はこのカードが示す「創造力」や「才能」などがポジティブな方面で働き、無からよいものが生み出される力となることが示されているようです。

しかし、この意味がひっくり返って逆位置になってしまうと、無から生み出されるものは、あまり喜ばしいものではないかもしれません。才能は他人を喜ばせもしますが、悪用されれば他人を困らせたり、傷つけたりすることもあります。そういったことを忠告する意味もこのカードには含まれています。

自分の才能や創造力がどちらに向けられているのか、あるいは足りているのかいないのかを判断するには、このカードの向きに注目してみましょう。